アシストスーツ 自作
人手不足・熟練工の高齢化に対応するため
自分なりにアシストスーツを開発しました。
いままで休憩をはさんでやってこなしていた作業
(2kgまでの荷物の上げ下ろし500回×3セット)が
連続でこなせるようになり、かなりの負荷軽減効果がありました。
他所のいろんな技術を参考に、
簡易な物に仕上がったと思います。
腰痛、肩こり等の労苦から少しでも解放される人が増えますように。
概要
上半身パーツ・下半身パーツから成ります。
両パーツを引きバネでつなぎ、
背負うように取り付けます。
上腕と太ももの運動を補佐するために、
可動アームが背面からその部位まで伸びており
引きバネの力でアームを動かし、体への負荷を軽減します。
アームの位置がしっかりとポイントで作動するように、
肩・股間とフレームをベルトで固定します。
特に肩はしっかり固定しておかないとアームの位置がずれやすく
狙った補佐ができなくなるおそれがあります。
腰を曲げる際は、
肩と股間の固定ポイントと上下パーツ間の引きバネの力で補佐をします。
クッションとして水道管凍結防止用のウレタンをフレームに巻いたり
草刈り機用の肩パッドを使用したりしています。
バネ・ベルト・パッド・塩ビパイプ・セットカラー・ウレタン・アルミフレームとそのネジやコーナーはモノタロウやホームセンターで買いましたが、直交ロングセットカラーやベルト金具、肩パッド支具、アームとその可動軸受などは鉄材から溶接や切削加工で自作しました。


A 接触ローラー
塩ビパイプキャップに10mm穴を開
けて向かい合せにくっつけて
凍結防止カバーで包んだもの。
10mmの鉄丸棒を通し、
両側をセットカラーで
挟んでいる。
B 交差ロングセットカラー
交差させて溶接した
ロングセットカラー。
内径10mm。
可動アームと
接触ローラーのついたアームを
つなぎ、
長さや角度の調整を行うための
部品。
力がかかる関係でズレやすい部分。
M5ネジ二本でアームを押さえている。
C 可動軸受
可動アームの軸受け。
ガタつきやすいので
フレームにしっかり固定。
D 可動アーム
引きバネの力を
ローラーに伝えるためのアーム。
10mmの鉄丸棒をl字に曲げたもの。
E ベルト留め
幅30mmベルトを留めるための
金具。溶接で自作。
F 肩当て兼ベルト留め
上にベルト留めを付け、
肩の上まで支具を伸ばし
(幅20mm鉄板を
200mm前方へ)、
そこに肩パッドとベルトを
通した物。
ランドセルのベルトに近い形。
G 腕補助用引きバネ
太さ2mm 外径23mm
長さ92mm
H 腰補助用引きバネ
太さ2mm 外径18mm
長さ64mm
I 脚補助用引きバネ
太さ2mm 外径15mm
長さ150mm
J 20角アルミフレーム
長さ400mm
K 20角アルミフレーム
長さ200mm
L 20角アルミフレーム
長さ300mm